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2.Microsoft Officeで作成したドキュメントを表示・編集する

Microsoft Officeで作成したドキュメントをOpenOffice.orgで開き編集する場合の処理について、一般的な互換性について解説します。個別のアプリケーションごとに発生する不具合や非互換については、ここでは取り上げていません。


● 取り扱えるMicrosoft Officeのファイル

OpenOffice.orgでは、Microsoft Officeで作成したファイルを直接開いて編集することができます。対象となるのは次のWord、Excel、PowerPointで作成したファイルです。

Microsoft Office2003
Microsoft OfficeXP(Microsoft Office2002)
Microsoft Office2000
Microsoft Office97

次のファイルは、基本的には開いて編集することができますが、日本語が文字化けします。その理由は、この時期のMicrosoft Officeは、言語対応を販売した国別に勝手におこなっていて、Unicodeで処理していないためです(日本語はShift-JISで処理しています)。

Microsoft Office95
Microsoft Word 6.0
Microsoft Excel 4.x−5.0

したがって、これらのMicrosoft Officeで作成した日本語ドキュメントは、いったんMicrosoft Office2003などのUnicode対応Microsoft Officeで開いて、保存し直すことによってOpenOffice.orgで日本語部分をきちんと表示できるようになります。


● あらかじめ対応アプリケーションを起動する必要はない

Microsoft Officeに比べるとOpenOffice.orgは、オフィススイートとしての統合度が高くなっています。OpenOffice.orgでファイルを開くときは、どのアプリケーションの「ファイル」−「開く」コマンドを使っても同じです。したがって、Writerの「ファイル」−「開く」コマンドでExcelのファイルを開くことも可能です。
WriterでExcelのファイルを開いた場合には、自動的に対応アプリケーションであるCalcが起動して処理をするようになっています。

 画面01
(画面01)
右の画面は、Writerの「ファイル」−「開く」コマンドでファイルの種類ドロップダウンリストを表示した様子です。これを見ると、どのようなファイルを開くことができるかが分かると思います。

(注意)この中で、一太郎のファイル「Ichitaro 8/9/10/11(*.jtd)」が表示されていますが、この表示はStarSuiteのためのもので、残念ながらOpenOffice.orgはこの形式に対応していません。(一太郎用のファイルコンバータのライセンスが有料のため)



● 「複合ドキュメント」の取り扱い

「Word文書の中にExcelの表やグラフが貼り付けてある」というような文書を「複合ドキュメント」(Compound Document)と呼んでいます。

OpenOffice.orgの初期設定では、組み込みオブジェクトの部分は、そのまま読み込んで表示します。たとえば、いま述べたような「Word文書の中にExcelの表やグラフが貼り付けてある」というファイルをWriterで開くと、Word文書の部分をWriter用に変換するコンバータが自動的に働き、Writer文書として表示しますが、このとき、組み込んであるExcelの表やグラフはそのまま残り、「Writer文書の中にExcelの表やグラフが貼り付けてある」ものになります。

この文書をWriterで編集中に、Excelの表の部分をダブルクリックすれば、当然ながらExcelが起動して編集できます。Excelで編集した結果は、そのままWriter文書に反映されます。

では、もしもExcelがインストールされていない環境で開くとどうなるでしょうか? 
この場合は、とりあえずキャッシュが表示されます。ダブルクリックすると、Calcが「読み取り専用」で起動して、組み込んである表の内容を確かめることができます。この場合のCalcは「読み取り専用」ですから、内容を編集することはできません。(ツールバーの「内容の編集」ボタンをクリックすると、ドキュメントのコピーを編集できます。編集後は新しい名前を付けて保存します。)

● 組み込みオブジェクトの変換を設定する

OpenOffice.orgの「ツール」−「オプション」コマンドで設定を切り替えると、複合文書の読み込みと同時に、オブジェクトも変換することができます。

 画面02
画面02
「ツール」−「オプション」コマンドのダイアログを表示して、左側のツリー状メニューから「読み込みと保存」−「Microsoft Office」を選ぶと、右の画面が表示されます。
8個(2列4行)のチェックボックスがありますが、左側の列がファイルを読み込んだときにオブジェクトをどのように扱うかの設定です。初期設定はすべてオフになっています。


3行目の左側のチェックボックス「ExcelをOpenOffice.org Calcへ」をチェックしておけば、Excelのワークシートオブジェクトを自動的にCalcの表シートオブジェクトに変換します。
たとえば、前項のケースの場合(「Word文書の中にExcelの表やグラフが貼り付けてある」文書をWriterで開いた場合)には、自動的に「Writerの中にCalcの表が貼り付けてある」文書に変換されます。
ダブルクリックすると、Calcが起動して表を編集することができます(この場合はインラインでの編集が可能です)。
このとき、注意するのはExcelのグラフ部分です。Calcのグラフに変換されますが、その状態ではグラフの編集はできません。(オブジェクトの中にあるオブジェクトを編集することになるためだと思われます。さらに調査して「互換性の研究」の方で取り上げる予定です。)


なお、画面02の右側の列[S]は、保存時にオブジェクトを変換するかどうかの指定です。このチェックボックスをオンにしておけば、「Writerで作成したCalcの表を組み込んだドキュメント」を「Excelの表を組み込んだWordドキュメント」に変換して保存できます。


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2005/10/29 松井幹彦


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