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Word−Writer の互換性: Writerを使って「行数」や「文字数」を指定したドキュメントを作成する手順  
執筆者: matsui
発行日付: 2006/7/11
閲覧数: 45032
サイズは 10.00 KB
印刷用ページ 友達に教える
 
Writerを使って「行数」や「文字数」を指定したドキュメントを作成する方法は2つあります。
ひとつは「ページスタイル」の「行数と文字数」タブを使う方法です。
もうひとつは「段落スタイル」の「行間」や「文字間隔」を固定値で設定する方法です。
それぞれのメリット・ディメリットを挙げておきます。

■ページスタイルを使う方法

【メリット】
・「行数と文字数」というズバリの名称で機能が用意されているので分かりやすい。
・行や文字に合わせて罫線を表示できる。そして、必要ならその罫線を印刷できる。
・ページ全体が同じ設定でレイアウトされる。

【ディメリット】
・「行数と文字数」ダイアログの設定が分かりづらい(使いにくい)。
・文字グリッド線の機能として提供されているため、目的と違う結果となることがある。
・設定を超える文字サイズが入力されると、予想外の結果をもたらすことがある。

■段落スタイルを使う方法

【メリット】
・数値で設定して行送りを確実にコントロールできる。
・等幅フォントを使うと文字送りを確実にコントロールできる。
・ページの途中で別の「行数×文字数」に変更できる。

【ディメリット】
・目的の行数、文字数にするための「行送り」や「文字送り」を計算する必要がある。
・行高を超えて文字を大きくしたときに、自動的に2行使いにならない。


これまでユーザー会のFAQやメーリングリストで話題になっているのは、もっぱら「ページスタイル」を使う方法です。そのものズバリの名称で機能が用意されていますので、当然そちらを使って何とかしようと考えるのですが、この名称は必ずしも適切とは言えません。

ページスタイルの「行数とも字数」タブは、古いバージョンのOpenOffice.orgでは「文字グリッド」という名称でした。その名の通り原稿用紙風のグリッド線を表示して、その中に文字を入力していくのがこの機能の目的です。この機能は、その後「行数と文字数」と名前を変えました。それは、「行数×文字数でページ設定をしたい」というユーザーの希望が多かったからです。しかし、名称を変更したために、いろいろと誤解を生んでいます。もう一度「文字グリッド」という名称の原点に立ち返ってみると、どのような使い方が適切なのかが良く分かるのではないでしょうか。


●「ページスタイル」の「行数と文字数」タブの設定方法

【機能の概要】

上で書いたように、グリッド線を表示して、そのグリッド線に合わせて文字を配置するのが主な機能です。グリッド線の表示をオフにすることはできますが、その状態ではどのように文字列がコントロールされているのかが分かりづらいことがあります。希望通りのレイアウトにならないときは、グリッド線(罫線)の表示をオンにして確認すると良いでしょう。

画面01a ページスタイルの「行数と文字数」タブ



このダイアログの一番上にある「グリッド線」グループで選択できるオプションは3つあります。このうち「標準の文字数を使う」は、この機能をオフにするためのオプションです。
オンにするには次の2つのうちのどちらかを選びます。
これらのオプションを選ぶと、グリッド線が設定され、そのグリッド線にアタッチしたレイアウトがおこなわれます。「グリッド線へのアタッチ」は、‘画面にグリッド線を表示するかどうか’とは無関係です。たとえグリッド線の表示をオフにしても、表示されていないグリッド線にしたがってレイアウトされます。(注1、注2)

(a)行数だけを指定する
(b)行数と文字数を指定する

(注1)グリッド線の表示や印刷のオン・オフは、このダイアログの下にある「罫線の表示」グループのチェックボックスで設定します。
(注2)グリッド線へのアタッチは、段落スタイルの「配置」で「罫線で位置あわせ」がオンであることが前提です。言い換えると、ここで設定しておいても、段落スタイルで適用をオフにできるということです。

上記の(a)も(b)も設定方法は同じです。このダイアログ中央の「行数と文字数の設定」グループでおこないます。このグループの一番下にある「ルビ文字を……」チェックボックスはルビ行と本文行を入れ替えるだけの機能ですから、ここでは除外して、残りの4つの設定項目について解説を進めます。

上記の(a)も(b)も、この4つの項目で数値を指定するところまでは同じです。違いは、そうやって設定した「行グリッド線」のみにアタッチするか、「行グリッド線」と「列グリッド線」の両方にアタッチするかの違いです。ちなみに「列グリッド線」だけにアタッチする方法は用意されていません。

【手順】

具体的な手順の説明の前に、頭に入れておくと良い基礎知識があります。行数と文字数の設定項目として次の4つの項目がありますが、これらの関係についてです。

「ページ単位の行数」
「行単位の文字数」
「1文字の最大サイズ」
「ルビ文字の最大サイズ」

この4項目のうち

「行単位の文字数」と「1文字の最大サイズ」は、相互に関連して変化します。どちらを編集しても、リアルタイムでもう一方が対応する数値に書き換えられます。つまり、この2つの項目は、どちらで設定しても同じということです。使いやすい方を使って設定します。

画面1b




4つの項目の優先順位は、「ルビ文字の最大サイズ」が最優先で、「ページ単位の行数」が最下位です。つまり次のような仕組みになっています。

「ルビ文字の最大サイズ」……ルビ行の高さを決定し確保する。
  ↓
「行単位の文字数」=「1文字の最大サイズ」……本文の文字の大きさ、すなわち本文行の高さを確保する。
  ↓
「ページ単位の行数」……用紙中央から指定の行数を確保する。上下にあまりが出た場合は余白として扱われる。

画面02 項目とグリッド線の関係




この設定項目で、「最大サイズ」として指定する文字のポイント数は、あくまでグリッドの行高や列幅を決定するためのもので、これ以上の文字を入力できないわけではありません。大きな文字を入力すると、その文字は上側あるいは左側のグリッド線を基準に表示されます。そして、文字サイズがある程度以上大きくなると、2文字分あるいは2行分を使って表示されます。次の文字がアタッチするグリッド線がもう一本先になるのです。


上記の予備知識を頭に置いた上で、行数・文字数の設定手順をまとめると次のようになります。

1.まず「ルビ文字の最大サイズ」を十分に小さな値にしておく(最小値は0.1pt)
2.「行単位の文字数」を入力する。このとき「1文字の最大サイズ」を確認し、実際に自分が標準で使用する文字サイズを確保できているかを確認する。
3.ページ単位の行数を設定する。ここが希望の数値まで大きくできないときは、設定済みの文字サイズでは入力できないことを表しているので、「1文字の最大サイズ」を小さくするか、用紙サイズを大きくする(「ページ」タブの用紙サイズや上下左右の「余白」を調整する)
4.「ページ単位の行数」が減少しない範囲で「ルビ文字の最大サイズ」を大きくする。これがすなわち「行間」となる。スピンボタンによる増減は0.5ポイント単位なので、実際に数値を入力して最大値を探す(上下の余白が大きくなってもかまわなければ適当で良い)。

行数だけを指定するときは、上記の手順を参考に、次のように変化させます。

1.「ルビ文字の最大サイズ」を十分に小さな値にしておく。
2.「行単位の文字数」を入力する代わりに「1文字の最大サイズ」に実際に自分が標準で使用する文字サイズを入力する。
3.ページ単位の行数を設定する。
4.「ページ単位の行数」が減少しない範囲で「ルビ文字の最大サイズ」を大きくする。このとき、必要以上に大きくしない。実際に自分が使用する可能性のあるルビ文字のサイズにする。(次の「1文字の最大サイズ」を確保するため)
5.「ページ単位の行数」が減少しない範囲で「1文字の最大サイズ」を大きくする。


(お願い)
この手順は十分調査して作成したつもりですが、間違いなどにお気づきの場合は筆者までご一報いただけると幸甚です。


● 行数と文字数を指定してドキュメントを作成するもうひとつの方法

地味ですが、行数や文字数を指定したドキュメントを作成する確実な方法は、「段落スタイル」の「行間」や「文字間隔」を固定値で設定する方法です。

f11キーで「スタイルと書式」ウインドウを表示して、目的の段落スタイル(たとえば「標準」や「本文」)を右クリックして「変更」コマンドを選択します。なんなら、専用の段落スタイルを新しく作っても良いでしょう(「標準」を右クリックして「新規作成」コマンド)。

「段落スタイル:○○」ダイアログが表示されます。
行間は「インデントと間隔」タブで、文字間隔は「位置」タブで設定します。

画面03 「インデントと間隔」タブ



「行間」を「固定」に切り替え、「調整」ボックスに数値を入力します。
(注)行間を「最小」に設定すると、文字サイズを大きくしたときに行間を拡大します。これによって、大きな文字が切れてしまうのを防止することが可能です。

画面04 「位置」タブ



「文字間隔」を「広くする」に切り替え「間隔」ボックスに数値を入力します。


計算は次のようにおこないます。行間はピッチ(行送り)で、文字間隔は間隔(文字と文字のスキマ)で指定することに注意してください。なお、OpenOffice.orgの初期設定では、行間はセンチメートル、文字間隔はポイントで入力するようになっています。


行間=(用紙の縦の長さ−上余白−下余白)÷行数
文字間隔=((用紙の横の長さ−左余白−右余白)÷文字数)−文字幅

1ポイント=0.352778ミリメートル

この計算をするためのCalcの表を用意しました。私の希望としては、暇ができたら自動的にこれらの値を設定するマクロを作成しようと思っています。しかし、今のところいつになるか分かりません。Calcのファイルをダウンロードできるようにしておきますので、これを利用してください。

(注意)フォントは固定ピッチのフォントを指定する必要がある。「MS 明朝」のように「P」のついていないフォントを選択する。


→ 行数と文字数の計算(Calc2.0のファイル)
(ファイル名は「gyou.ods」です。zipの拡張子で保存されたときは、odsに書き換えてください。「拡張子を変更するとファイルが使えなくなる」という警告が出ますが、無視して変更します。)
 
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