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トップ  >  Writer  >  「スタイルと書式設定」ウインドウの使い方
● 「スタイルと書式設定」

(1) 「スタイル」とは?

「スタイル」というのは、書式の組み合わせに名前を付けて管理する機能です。Microsoft Officeに比べるとOpenOffice.orgは、このスタイル機能が強力です。Microsoft Officeの場合には、スタイルは一部のパワーユーザーの機能という感じがします。しかしOpenOffice.orgでは、書式はスタイルとして扱うのが普通であり、また書式をスタイルとして扱ったときに、使いやすくなるように全体が構成されています。

OpenOffice.orgのスタイル管理の中心を受け持っているのが、画面01の「スタイルと書式設定」ウインドウです。WriterとCalcの例を示しますが、ImpressやDrawにも同じ体裁で用意されています。「スタイルと書式設定」は、Math 以外のアプリケーションで使うことができる機能です。

(画面01)
左がWriterの「スタイルと書式設定」ウインドウ(「段落スタイル」を表示)
右がCalcの「スタイルと書式設定」ウインドウ(「セルスタイル」を表示)




(画面02)
 このボタンをクリックして「スタイルと書式設定」ウインドウを表示する



(2) 「スタイルと書式設定」ウインドウの基本的な使い方

では、「スタイルと書式設定」ウインドウの使い方を解説していきましょう。Writerの「スタイルと書式設定」を取り上げて、基本的な操作方法を解説します。アプリケーションによって「スタイルと書式設定」ウインドウの内容は変化しますが、基本的な操作方法はかわりません。

(画面03)「スタイルと書式設定」ウインドウ


画面03が「スタイルと書式設定」を表示したときの初期画面です。画面01の左側と同じものですが、説明用の記号をつけてあります。
「スタイルと書式設定」ウインドウは、大きく3つの部分に分かれています。上部(A)にツールバーがあり、中央(B)にスタイル名の一覧リストが、下部(C)には表示切り替え用のドロップダウンメニューが用意されています。

ツールバーの部分には5個のボタン,あります。左から「段落スタイル」「文字スタイル」「枠スタイル」「ページスタイル」「リストのスタイル」ボタンです。これらのボタンをクリックすると、中央に表示するスタイル名の一覧が切り替わります。たとえば、文字スタイルに切り替えると、画面04が表示されます。さらに、「枠スタイル」〜「リストスタイル」に切り替えた様子を画面05に示します。


(画面04)
「文字スタイル」



(画面05)
「枠スタイル」〜「リストのスタイル」


なお、このボタンの種類はアプリケーションによって異なります。Calcの場合には「セルスタイル」と「ページスタイル」、Impressの場合には「図のスタイル」と「プレゼンテーションのスタイル」のボタンが表示されます。

もういちど画面03の「段落スタイル」に戻って、使い方の話を進めましょう。(B)の部分に表示されている一覧で反転しているスタイル名があります。これが、現在カーソルの置かれている段落のスタイルです。この一覧で、別のスタイル名を選んでダブルクリックすれば、そのスタイルがカーソル位置の段落に適用されます(画面06)。
設定済みの段落スタイルを取り消したいときは、デフォルト値である「標準」スタイルを選択します。Writerのメニューから「書式」−「標準の書式設定」コマンド(ショートカットキーはCtrl+M)を選んでも同じです。


(画面06)
スタイル名をダブルクリックすると、カーソル位置の段落にそのスタイルが設定される。解除するときは、「標準」スタイルを設定する。



(3) スタイルの編集と新規作成

続いて、スタイルの編集と新規作成について説明しましょう。
一覧に表示されているスタイル名を右クリックすると、「新規作成」「変更」という2つのショートカットメニューが表示されます。


(画面07)
スタイル名を右クリックして、ショートカットメニューを表示する。


ここから「変更」コマンドを選択すると、該当のスタイルの内容を編集することができます。画面08のダイアログが表示されますから、必要なタブを選択して、内容を設定します。


(画面08)
段落スタイルを編集するダイアログ。ここでは「標準」スタイルを編集している。


このダイアログは、Writer本体のメニューから「書式」−「段落」コマンドを選択したときのものと似ていますが、編集結果が与える影響範囲は大きく違いますから、注意してください。
こちらの作業では、スタイルそのものが変更されます。したがって、すでにそのスタイルが設定されている段落があれば、それらすべての段落に影響を与えます。一方、「書式」−「段落」コマンドを使った編集では、影響を与えるのは、現在の段落(選択範囲の段落)だけです。このように、作業の結果が及ぼす範囲が大きく違っています。

なお、念のために付け加えると、スタイルが設定してある段落でも、個別に書式が変更してあると、その部分は個別の書式変更が優先します。つまり、「書式」メニューからの操作は、「原則に対する例外」という位置づけになっています。

右クリックのショートカットメニューから「新規作成」を選ぶと、現在のスタイルをもとにして、新しいスタイルを作成できます。スタイルの階層構造については後ほど触れますが、この場合に作成したスタイルは、親となったスタイルの下位に配置されます。
また、空白部分を右クリックすると、「新規作成」コマンドだけが表示されます(画面09)。この場合は、「標準」スタイルをもとにして、新しいスタイルが作成されます。


(画面09)
余白部分を右クリックすると「標準」スタイルをもとにして新しいスタイルを作成できる。



(画面10)
段落スタイルの新規作成。「原型スタイル」の部分に、元にしたスタイルの名前が表示される。



(4) 「スタイルと書式設定」の表示方法を切り替える

ここから先は、応用的な使い方を説明していきましょう。まず、表示方法の切り替えです。
「スタイルと書式設定」ウインドウ下部(画面03のC)のドロップダウンリストから、表示方法を選択して切り替えることができます。

(画面11)
ドロップダウンメニューから表示を切り替えることができる


たとえば、「すべてのスタイル」を選ぶと、画面12のように、120種類以上の段落書式が表示されます(標準設定のWriterテンプレートの場合)。これでは多すぎるので、このメニューで絞り込むことができます。作業に合わせて表示内容を切り替えると良いでしょう。
初期設定の「自動」では、作業中の文書ドキュメントに関連した段落スタイルだけが表示されます。この「自動」表示は、段落スタイルだけに用意されている表示メニューです。


(画面12)
「すべてのスタイル」を選択すると120種類以上のスタイルが用意されていることが分かる(枠をドラッグしてウインドウサイズを変更した状態。これでも半分程度しか表示できていない)。



(5) 「標準スタイル」を元にした階層構造になっている

ドロップダウンメニューから「階層」表示を選んでみましょう(4)。画面13のように、スタイルの一覧がツリー構造で表示されます。

(画面13)
段落スタイルは「標準」を頂点とする階層構造になっている。


実は、スタイルは、このような階層構造になっています。階層構造の最上位に「標準」があります。このツリーを見ると、すべての段落スタイルが「標準」スタイルを元にして作成されていることが分かります。
「見出し」や「索引」などのスタイルには「+」ボタンが表示されています。これらのスタイル名には、さらに下位のスタイルが用意されていて、それが折りたたまれていることを表しています。この「+」ボタンをクリックすると、下位のスタイルを表示させることができます。
このような構造になっていますから、「標準」スタイルの修正は、すべてのスタイルに影響を与える可能性があります。また、上位のスタイルを修正すると、下位のスタイルの内容に影響を与えます。

(注意)「標準」スタイルは「文字スタイル」と「ページスタイル」にも用意されています。ただし、上位スタイルという位置づけにはなっていません。また、スタイルの階層は、「段落スタイル」と「文字スタイル」で利用できる機能です。「ページスタイル」と「リストのスタイル」は階層構造を利用できませんから、この点にも注意してください。「ページスタイル」と「リストのスタイル」では、表示を「階層」に切り替えることは出来ますが、すべてのスタイルが同じレベルに並びます。たとえ特定のスタイルを右クリックして「新規作成」を右クリックしても、下位の階層のスタイルを作成することは出来ません。


(6) 「水やりモード」など

上部(A)の右側にある2つのボタンは、「水やりモード」ボタンと「選択スタイルから新規作成」ボタンです。これらのボタンの使い方を説明しましょう。


(画面14)
「水やりモード」と「選択スタイルから新規作成」


「水やりモード」ボタンをクリックすると、選択したスタイルを連続して設定していくことができます。もう一度このボタンをクリックするかESCキーで「水やりモード」を解除します。

続いて、「選択スタイルから新規作成」ボタンです。
スタイルを新規作成したり、変更したりするときの方法は、2つあります。さきほど解説したのは、スタイル名を右クリックして表示されるメニューから「新規作成」や「変更」を選ぶ方法です。
もう一つの方法は、ドキュメント上に設定済みの書式を元にして新規作成や変更をおこなう方法です。その場合に、この「選択スタイルから新規作成」ボタンを使います。


(画面15)
「選択スタイルから新規作成」ボタンのサブメニューを表示する


このボタンをクリックすると、画面15のドロップダウンメニューが表示されます。ここから「新しいスタイルを選択」を選ぶと、ドキュメント上でカーソルが置かれている位置の段落の書式をもとにして、新しいスタイルが作成されます。画面16のダイアログが表示されますから、スタイル名を入力します。


(画面16)
「スタイルの作成」ダイアログ


このとき、「スタイルと書式設定」ウインドウの一覧で選択しているスタイルの下位に作成されますので、適切なスタイルを選択しておくようにすると良いでしょう。
なお、ショートカット操作として、ドキュメント上の段落を「スタイルと書式設定」ウインドウの余白部分にドラッグ&ドロップして画面16のダイアログを表示することも可能です。この場合は、「標準」スタイルの下位にスタイルが作成されます。

画面15のドロップダウンメニューから「スタイルの更新」を選ぶと、ドキュメント上で変更した段落の書式を現在のスタイルに取り込むことができます。この方法でスタイルの更新をすると、ドキュメント上の書式変更を、そのスタイルが設定してあるすべての段落にワンタッチで適用することができるので、便利です。

(7) 他のテンプレートのスタイルを読み込む

最後に、画面15のドロップダウンメニューにある「スタイルの読み込み」コマンドを説明しておきましょう。このコマンドを選ぶと、画面17のダイアログが表示されます。このダイアログを使って、別のドキュメントまたはテンプレートのスタイルを読み込んで使用することができます。


(画面17)
「スタイルの読み込み」ダイアログ


画面17の例では、「マニュアル作成用」および「営業用パンフレット」という2つのテンプレートが「自分のテンプレート」に保存してあります。希望のテンプレートを選択して「OK」ボタンをクリックすると、そこに作成されているスタイルが読み込まれます。
下側に「テキスト」「枠」「ページ」「番号付け」「上書き」の5つのチェックボックスが用意されています。ここから、必要なスタイルの種類を選択します。デフォルトでは「テキスト」にチェックが入っていますが、この場合は「段落スタイル」と「文字スタイル」が読み込まれます。右端の「上書き」チェックボックスをオンにしておけば、現在のドキュメント中に同じ名前のスタイルがある場合に、そのスタイルに上書きされます。


※ Ver2.0を対象にした記事ですが、「ページスタイル」に関する次の記事もご覧ください。
OpenOffice.org の特徴的な機能:『 ページスタイルの研究 』
http://oooug.jp/compati/2.0/xfsection+article.articleid+8.htm


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2009/3/5 松井幹彦

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