「ツール」−「トレース」−「無効な値を丸で囲む」コマンド(Calc)について
Calcの「ツール」メニューに「シナリオ」コマンドが表示されない
「表名の表記に問題があります」エラーで「シナリオ」を作成できない(Calc)
「シナリオの作成」ダイアログで「元の値に戻す」をオンにしても元の値に戻らない(Calc)
選択枠をオフにしたときにシナリオを切り替える方法(Calc)
Excelのオートフィルタオプションに相当するCalcの機能は?
「データの入力規則」で「リスト」や「ユーザー設定の数式条件」を設定したい(Calc)
「データテーブル」機能(Excel)と「複数演算」機能(Calc)
「データの統合」で他の表計算ドキュメントのデータを統合元として使いたい(Calc)
「ピボットテーブル」(Excel)と「データパイロット」(Calc)
「無効な値を丸で囲む」コマンドは、入力規則に設定した条件をクリアしていないセルを赤丸で表示する機能です。あらかじめ検査したい条件を「データ」−「入力規則」コマンドを使って設定しておく必要があります。
→ 具体例を参照する(未)
Calcでは、初期設定でオートコレクトがオンになっています。「ツール」−「オートコレクト」コマンドの「オプション」ダイアログで「すべての文を大文字ではじめる」チェックボックスをオフにします。
「ゴールシーク」は、数式の結果を先に設定しておき、その結果を得るにはどのような値を入力したらよいかを逆算する機能です。たとえば、A2セルに「=A1^2」という数式が入力されているときに、A2セルに「49」を得るためのA1セルの値を求めることができます。
上で「逆算する機能」と書きましたが、実際に逆算する数式を組み立てるわけではありません。「変化させるセル」(上の例ではA1セル)の値を置き換えていき、収束する値を求めるようになっています。したがって、求められる解は基本的に近似値であり、また解が得られない場合もあります(拡散する場合や、規定回数で基準の収束値が得られない場合など)。
「ゴールシーク」の基本機能はExcelもCalcも同じです。操作手順もかわりません。ただ、内部処理の方法は異なっているようで、得られる結果は違うことがあります。私が試した範囲では、Calcの方が正確な結果が得られています。
Excelのゴールシーク機能ではとくに初期値を設定しなくてもうまくいくことが多いようですが、Calcの場合には初期値がないとうまくいかないことが多いようです。
Excelのシナリオ機能とCalcのシナリオ機能は、オーバーラップしている部分もありますが、基本的にまったく別機能と考えて扱った方が良いでしょう。
(Ver1.1.0での追加情報)Ver1.03までのCalcとExcelのシナリオ機能は互換性がありませんでしたが、Ver.1.1.0では相互に変換されるようになりました。Excelの「シナリオ」はそのままCalcの「シナリオ」として表示されます。このとき、シナリオを設定したワークシートが 表示されるという不具合がありますが、「シナリオ」そのものは支障なく利用できます。また、CalcのシナリオはExcel形式で保存するとExcelのシナリオに変換されます(2003/12/4)。
いろいろな条件での数値を保存しておき、瞬時に切り替えて結果を比較する機能が「シナリオ」です。つまり「What-If分析」、この目的は共通です。
Excelでは、「ツール」−「シナリオ」コマンドで、「シナリオの登録と管理」ダイアログが表示され、この中ですべての処理が行われます。ここに新しいシナリオを登録しておき、ここでシナリオを切り替えればワークシート上の「変化させるセル」の値が登録してある物に切り替わります。
Calcのシナリオ機能は、1カ所にまとまっていません。「ツール」−「シナリオ」コマンドで行うのは「シナリオの作成」だけです。シナリオの切り替えには2つの方法があります。画面上に選択枠を表示してドロップダウンリストから選択する方法と、ナビゲータのシナリオボタンを使う方法があります。画面上の選択枠はオフにすることも可能です。その方法を使えば、ワークシート上の外観はExcelと同じになります。
このあとの「『シナリオの作成』ダイアログで『元の値に戻す』チェックボックスをオンにしても元の値に戻らない」項目もご覧ください。
Calcの「シナリオ」コマンドは、複数のセルを選択しているときにだけ表示されます。シナリオとして数値を設定したい一連のセルを選択してコマンドを実行してください。 (Ver.1.1.0で、利用できないコマンドは、淡色で表示されるようになりました2003/12/4)。
OpenOffice.org1.0.1に含まれるCalcでは、シナリオ名に日本語が使えません。初期設定で表示される「シナリオ_1」などの名称を半角英数文字を使用したものに変更しましょう。 (Ver.1.1.0で、シナリオ名に日本語が使えるようになりました。ただし括弧などの記号を使うことはできません。2003/12/4)
このチェックボックスの項目名の表記は誤解を生みやすくなっています。Calcの初期設定では、シナリオの値はワークシート画面上で切り替えるようになっています。
このチェックボックスがオンのときは、直前に入力した値を保存しておき、呼び戻すことができます。何度でも別の値を入力して保存しておくことができますが、1つのシナリオに保存できるのは最後に入力した1個です。
このチェックボックスをオフにすると、現在の値がシナリオの固定値として保存されます。シナリオを切り替えると、かならずこの固定値が呼び出されます。設定したい数値に応じてシナリオを作成して切り替えることができます。
すなわち、このチェックボックスがオフの状態が、Excelの「シナリオ」と共通の機能となります。
Calcのシナリオ機能には、ワークシート上に選択枠を表示してシナリオを切り替える方法が用意されています(このような機能はExcelにはありません)。そして、それを使用するのが初期設定です。
この選択枠の表示は「シナリオの作成」ダイアログにある「枠を表示」チェックボックスでオフにすることができます。
枠をオフにしたときは、ナビゲータを使ってシナリオの切り替えを行います。F5キーでナビゲータを表示して、「シナリオ」ボタンをクリックします。シナリオの一覧が表示されますから、ダブルクリックしてシナリオを切り替えます。シングルクリックでは、シナリオのコメントを切り替えることができます。
Calcの「ツール」−「シナリオ」コマンドでは、新しいシナリオの作成はできますが、作成済みのシナリオの編集はできません。いったん作成したシナリオを編集する手順は、前項の方法でナビゲータにシナリオ一覧を表示しておき、シナリオ名を右クリックして「プロパティ」コマンドを選択します。これで「シナリオの編集」ダイアログボックスを表示することができます。
Excelの「ツール」−「オプション」コマンドの「計算方法」ダイアログに用意されている「再計算」のオン・オフおよび「再計算実行」機能は、Calcでは独立したコマンドとして「ツール」−「セルの内容」メニューの下に配置されています。
Excelの初期設定では、カレントワークシートだけが印刷されます。Calcの初期設定では、データの入力されているワークシートがすべて印刷されます。Calcの印刷時に「ファイル」−「印刷」ダイアログの「オプション」ボタンをクリックすると、現在のシートのみ印刷できます。この設定を初期設定として保存するには、「ツール」−「オプション」コマンドで「表計算ドキュメント」−「印刷」ダイアログを選択し、「選択した表のみ印刷」チェックボックスをオンにします。
ExcelもCalcも、データベース範囲内の1セルを選択して作業を開始すると、データベース範囲を自動的に選択する機能があります。「並べ替え」「フィルタ」などのコマンドを実行するときは、この機能を使うと便利です。
自動的に認識するデータベース範囲は、空白行と空白列で囲まれた範囲です。したがってデータベースを作成するときは、あいだに空白行や空白列をはさまないようにする必要があります。
あらかじめ範囲を選択してからデータベース関連のコマンドを選択すれば、その範囲をデータベース領域として扱うことができます。明示的にデータベース範囲を示すことができますが、この場合には、一回ごとに範囲を教えてやる必要があります。
Excelは、範囲に「Database」や「Criteria」「Extract」などの名前を付けておくと、特別な範囲として扱うことができます。「並べ替え」や「フィルタ」などのコマンドを選択すると、これらの範囲が自動的に条件範囲として設定されます。名前として保存しておけば、毎回条件を設定する手間がないので便利です。
(追加情報)Excel2003では、リストを明示的に作成する機能が追加されました。この機能を使うと、自動的にオートフィルタが設定され、並べ替えやデータ抽出ができます。またリスト範囲を拡大していくための新規データ挿入行が用意されます。2003/12/4
Calcでは、「データ」−「範囲の指定」コマンドでデータベース範囲を定義しておくことが可能です。この機能を使って範囲を定義しておくと、この範囲に設定されている並べ替えやフィルタ条件も一緒に保存されます。「データ」−「範囲の選択」コマンドで簡単に範囲を選択でき、また、「データ」−「範囲の更新」コマンドで、並べ替えを含むフィルタ処理の結果を更新できるようになります。
ちなみに、上で述べたCalcの「データベース範囲の指定」ダイアログの「オプション」ボタンは、おもに外部データソースからインポートしたデータを取り扱うときの機能です。
Excelの並べ替え処理の特徴は、初期設定で「ふりがなを使う」がオンになっていることです。データ入力時の「読み」が自動的に保存されていて、50音順の並べ替えが行われます。ただし別のアプリケーションから貼り付けたデータや外部からインポートしたデータについては、あらかじめふりがなを入力しておく必要があります。Calcには、自動ふりがな処理機能がありませんので、漢字コード順の並べ替えが行われます。もしも50音順の並べ替えをしたいときは、並べ替え用に「ふりがな」項目を作成する必要があります。
ExcelにもCalcにも、ツールバーに並べ替えアイコンがあります。「照準で並べ替え」と「降順で並べ替え」の2つのボタンが用意されています。データーベース範囲内の1セルを選択して、このボタンをクリックしたときの、結果がだいぶ違っていますので、注意が必要です。
Excelの場合には、アクティブセルのおかれた列データをキーとして、適正に並べ替えが行われます。先頭行のフィールド名も自動的に判断されます。
しかし、Calcの場合には、アクティブセルの位置に関係なく、先頭列のデータをキーとして並べ替えが行われます。また、1行目がフィールド名かどうかは判断されずに、データベース範囲全体を対象として並べ替えが行われてしまいます。
Calcで「データ」−「フィルタ」コマンドを選ぶと、「オートフィルタ」「標準フィルタ」「特殊フィルタ」の3つのサブコマンドが表示されます。このうちの「標準フィルタ」が、Excelの「オートフィルタオプション」に相当する機能となっています。また、「特殊フィルタ」は、Excelの「データ」−「フィルタ」−「フィルタオプションの設定」コマンドに相当します。
→ 「標準フィルタ」の詳細解説を参照する(未)
Excelの「集計」コマンドに相当するのがCalcの「小計」コマンドです。ただし、Calcの小計コマンドには、並べ替え処理が含まれています。Excelの場合には、あらかじめ並べ替え処理をしてから集計機能を使用する必要がありますが、Calcの場合には並べ替えが同時に行われますので、あらかじめ処理をしておく必要はありません。
Excelの「データの入力規則」機能には、「入力値の種類」として「リスト」と「ユーザー設定」があります。残念ながらそれらの機能はCalcにはありません。
Excelの「データテーブル」機能と同じ内容を持っているのがCalcの「複数演算」機能です。「単入力テーブル」と「複入力テーブル」があり、「単入力テーブルの場合には、数式がひとつだけの場合と、複数の数式を対象とするものとがあります。都合3種類のデータテーブルがありますが、この3種類のすべてのケースに対応した「複数演算」が可能です。
Excelの「データ」−「統合」コマンドを使うと、複数のワークシートのデータを統合することができます。統合元のデータは、同じブックファイル内のワークシートでも、別のブックファイル上のワークシートでもかまいません。同じように取り扱って統合することができます。
それに対してCalcは、「データ」−「統合」コマンドを使って統合できるのは、同じ表計算ドキュメント内のワークシートに限られます。別の表計算ドキュメントにあるワークシートは統合の対象とすることができません。
したがって、Calcで別の表計算ドキュメントのデータを統合の対象としたいときは、あらかじめ外部参照などの機能を使ってデータを取り込んでおくことが必要です。
なお、データの統合には、「位置による統合」と、「項目名による統合」の2つの方法がありますが、両ソフトともに、この両方の方法に対応しています。
Excelの「ピボットテーブル」に相当するCalcの機能は「データパイロット」です。同じ目的で、ほぼ同じように使うことができますが、ピボットグラフ、ページエリアの切り替え、オートフォーマットやレポートなど周辺機能の部分まで含めると、ピボットテーブルの方がだいぶ多機能・高機能となっています。
更新日: ,2003/12/04 17:44