Excelのブック(拡張子がxlsのファイル)は、そのままCalcで開くことができます。自動的にコンバータが働き、対応するCalcの機能に置き換えられます。Calcに対応する機能がない場合は、無視されるかまたはCalcの標準の設定で表示されます。このときエラーなどのメッセージは表示されません。
Excelのブック(拡張子がxlsのファイル)をCalcで開き、編集後に上書き保存すれば、Excelファイルのままで保存することが可能です。このとき「このドキュメントは○○書式で保存できない書式設定と情報を含んでいます。OpenOffice.org表計算ドキュメント書式に保存しますか?」というメッセージが表示されることがあります。ここで「はい」を選ぶとCalcのファイル(拡張子がsxcファイル)として保存されてしまいます。「いいえ」を選ぶとExcelファイルとして上書き保存されます。
上記の手順で、Calcを使ってExcelブックとして上書き保存したファイルを、再びExcelで開くと、Calcで無視されていたExcel機能は原則として復活するようです。もちろん、Calcで該当機能の部分を編集してしまうと復活しません。データ値の書き換え程度なら書式部分は残ります。具体例は「Excelの全角や漢数字の表示形式はどうなるか?」を参照してください。
Calcの表計算ドキュメントをExcelで開きたいときは、「名前を付けて保存」ダイアログボックスの「ファイルの種類」オプションで「Microsoft Excel 97/2000/XP」、「Microsoft Excel 95」、「Microsoft Excel 5.0」などを選びます。適当なファイル名をつけて保存しますが、このとき拡張子は記入しないでください。Calcが、拡張子xlsを自動的に追加します。ここでsxcなどの拡張子をつけて保存してしまうと、ファイルの内容と拡張子が整合していないファイルができあがってしまいますので注意してください。
Calcの表計算ドキュメントをExcel形式で保存したときに、「ファイルエラー:表示形式の設定が失われた可能性があります」などのエラーメッセージが表示されることがあります。この場合でも、たいがいデータそのものは保存されるようです。しかし、あらかじめバックアップ用のCalc形式ファイルを作成してから、Excel形式で保存することをおすすめします。
Calcの現バージョンでは、日本語が通らないことによるエラーがでる可能性があります。ワークシート名、範囲名、シナリオ名……などで日本語を使用してあると不具合が発生する可能性があります(これらの不具合はOpenOffice.org1.1.0では解消されています。筆者が確認している範囲では、ユーザー定義のオートフォーマット名に依然として日本語を使用すると不具合が残っています)。エラーがでたときは、こられを疑ってみて、半角英数を使ったものに変更してみると良いでしょう。
Calcの和暦表示は、元号の判断に誤りが発生することがあります(これらの不具合はOpenOffice.org1.1.0では解消されています)。不具合の内容は年代によって違いますが、たとえば平成15年の場合でいうと、1月〜11月までは1日〜7日までが明治136年と表示され、12月については、1日〜4日までが明治136年、5日〜7日が昭和78年という表示になってしまいます(具体例)。これは日付書式の表示上のトラブルで、内部データのシリアル値は正しく保存されています。対策としては、西暦表示を使用するか、年号を含まない日付書式を使うようにします。
→ 対応策の例(Q&A)
フォントの設定が引き継がれないことがあります。とくに Calc → Excel のドキュメント交換ではフォントの設定が反映されません。
書式のうちで、縦書き、文字列の回転、均等割付などの書式は、データを交換したときに正しく反映されない場合があります。
日付データについては、現在のところ次の3種類のトラブルが発生しています。
Calcで日付の表示形式を設定した表を(Excel形式で保存して)Excelで開くときに、表示形式の引き継ぎがうまくいかないことがあります。これは、Excel2000よりもExcel2002の方が発生する頻度は高いようです。極端な場合は、日付がシリアル値として表示されてしまうことがあります。また、「H3.3.21]の表示が「2003.3.21」などに置き換わって表示されることもあります(Excel2002で発生)。なおCalcの「第○四半期」や「○週」に相当する表示形式は、Excelにはありません。そのためExcelでは「QQ」および「WW」と表示されます。
Calcで日付を表示したときに「明治136年」や「昭和68」年というように表示されることがあります。これについては、前項を参照してください。(これらの不具合はOpenOffice.org1.1.0では解消されています。)
1900年の1月〜2月の日付が1日ずれて表示されます。これについては、「日付のシリアル値の開始日が異なる」を参照してください。
Excelの表をCalcで開くと、小数点以下の表示が変化してしまうことがあります。これは、Calcの「標準」書式が、デフォルトで小数第2位までの設定になっているためです。数値データそのものは正しく読み込まれていますので、少数点以下の表示桁数を追加をすることによって解決できます。「書式」−「セル」コマンドの「数」ダイアログで、「小数点以下の桁」を変更してください。
Excelには、全角や漢数字を使った表示形式があります。このような表示形式はCalcには用意されていません。そのためこれらの書式を設定してあるセルは、Calcでは「標準」書式で表示されます。Calcの方で、このセルのデータ値を修正してそのまま保存すれば(つまり、OpenOffice.orgの表計算ドキュメント形式に変更しないで保存)、Excelで開いたときに全角や漢数字の表示形式がそのまま利用できます。
更新日: ,2003/10/22 10:37