Home

Excel←→Calc 操作性のトラブル

ふだんExcelを利用している人が、いざCalcを使い始めたときに遭遇するであろうトラブルを取り上げて、3ページに分けて解決のヒントをまとめてあります。このページでは、「基本操作」を取り上げています。「数式の入力」と「ショートカット操作」については、それぞれのページに切り替えてください。

基本操作 * 数式の入力  * ショートカットキー/ショートカット操作


索引

範囲を選択したときのアクティブセルの位置

範囲とアクティブセルの関係

1セルだけを選択する方法

「読み取り専用」で開いたファイルの編集

「オートコンプリート」機能の違い

「オートコンプリート」機能をオフにする

Calcにある2つの「オートコンプリート」機能

アルファベットを入力すると先頭が大文字になってしまう

参照をコピーしたときにシート名も相対参照として扱われる

ワークシートごとに表示倍率を変更する

複数シートを選択したときの行列単位での編集

Top  Home

範囲を選択したときのアクティブセルの位置

Excelで範囲を選択したときは、開始位置がアクティブセルとなります。Calcの場合には範囲選択の終了位置がアクティブセルとなります。

Calcを使って範囲を選択したときにExcelと同じ結果を得たいときは、右下から左上に向けて範囲を選択するようにします。こうすれば、最終位置である左上をアクティブセルにした状態で範囲を選ぶことができます。

→ 具体例を参照する

Top  Home

範囲とアクティブセルの関係

Calcでは、アクティブセルと選択範囲はまったく別のもので、切り離すことが可能です。それに対してExcelは、アクティブセルは常に選択範囲内にあります。範囲内の1セルがアクティブセルのため、範囲はアクティブセルを拡大したもののような印象を持っています。

Calcでは、範囲を選択したあとで範囲だけをドラッグして移動すると、アクティブセルだけが元の位置に残ります。これがアクティブセルと選択範囲を切り離した状態です。

この状態でデータを入力すればアクティブセルに入力されます。書式を選択すれば選択範囲に設定されます。

→ 具体例を参照する

Top  Home

1セルだけを選択する方法

セルをクリックすると、クリックしたセルがアクティブセルになります。Excelの場合には、このアクティブセルの枠線をドラッグするとアクティブセルを移動することができます。Calcではこの方法でアクティブセルをドラッグして移動することができません。

Calcでは、そもそもアクティブセルだけをドラッグして移動することはできません。前項で述べたように、ドラッグして移動できるのは「範囲」です。マウスを使ってアクティブセルを移動したいときは、新しくアクティブセルにしたい位置をクリックします。

1セルだけを範囲として選択すれば、その範囲はドラッグして移動できます。Shiftキーを押しながらアクティブセルをクリックします。これで1セルだけを選択した状態ができあがります。この状態でセル枠をドラッグすれば選択した1セルの範囲が移動できます(アクティブセルは元の位置にのこります)。Shiftキーを使わずにマウスだけで1セルを選択したいときは、ドラッグ操作でいったん範囲を広げてからそのままアクティブセルの位置まで戻します。

なお、もしも範囲が選択されても不都合がなければ、ドラッグでもアクティブセルが移動できます。この場合は、枠線ではなくセルそのものをドラッグします。ドラッグ操作に応じて範囲が選択されてしまいますが、気にせずドラッグ操作を続ければ、選択した範囲の最終セルがアクティブセルとなります。このようにCalcでは、範囲選択と同時にアクティブセルが移動します。

→ 具体例を参照する

Top  Home

「読み取り専用」で開いたファイルの編集

編集中の文書を2重に開くと「読み取り専用」となります。この「読み取り専用」ファイルの取り扱いがExcelとCalcで違っています。

Excelでは、そのまま「読み取り専用」ファイルを編集することがきます。編集後保存するときに別の名前をつけて保存します。Calcでは「読み取り専用」で開いたファイルは編集できません。あらかじめ別の名前を付けて保存をしてから編集する必要があります。

Top  Home

「オートコンプリート」機能の違い

「オートコンプリート」と呼ぶのは、同じ列にすでに入力されているデータを検索して自動入力する機能です。ワークシート範囲をデータベース(Excelでは「リスト形式」と呼びます)として利用しているときなどに、同じ都道府県や同じ会社名のデータを繰り返して入力するのに便利なユーザー支援機能です。ExcelとCalcのどちらもこの機能を装備しています。

Excelのオートコンプリート機能は、先頭文字からの一致を見ていき、唯一のデータが検索できたときにだけ働きます。それに対してCalcのオートコンプリート機能は、ある程度入力が進んだ段階で、過去に入力したデータを参考表示します。Excelのように唯一のデータではありませんから、別の候補が存在します。TabキーとShift+Tabキーで候補を切り替えることができます。候補を受け入れるときはEnterキー、候補を消去するときはBackSpaceキーです。

Excelのオートコンプリート機能は、文字列だけに対して有効です。MS-IMEやATOKなどの日本語入力機能を組み合わせて使っている場合は、確定前の文字列の段階でオートコンプリートが働きます。

Calcのオートコンプリート機能は、数式の入力中にも働きます。過去に入力した関数名や範囲名をポップアップヒントとして表示します。この場合のオートコンプリートは、同じ列でなくても働きます。

Top  Home

「オートコンプリート」機能をオフにする

Excelでは「ツール」−「オプション」コマンドの「編集」ダイアログにある「オートコンプリートを使用する」チェックボックスをオフにします。Calcでは「オートコンプリート」のオン・オフは独立したコマンドとなっています。「ツール」−「セルの内容」コマンドの下にサブコマンドとして配置されています。

Top  Home

Calcにある2つの「オートコンプリート」機能

Calcには、「編集」−「連続データ」−「連続データの作成」コマンドのダイアログに「オートコンプリート」オプションがあります。これはは、「ツール」−「セルの内容」−「オートコンプリート」コマンドとはまったく別の機能で、「順序リスト」にしたがって連続データを作成する機能です。この「オートコンプリート機能は、Excelの「オートフィル」機能にあたります。

Top  Home

アルファベットを入力すると先頭が大文字になってしまう

Calcでは、初期設定でオートコレクトがオンになっています。「ツール」−「オートコレクト」コマンドの「オプション」ダイアログで「すべての文を大文字ではじめる」チェックボックスをオフにします。

Top  Home

参照をコピーしたときにシート名も相対参照として扱われる

Calcでは、参照をコピーしたときにシート名も相対参照として扱われます。この機能は、ワークシートごとに残高を繰り越しいていくような場合に便利です。シート名を絶対参照として扱いたいときは、シート名の先頭に$マークを付けて、「$Table1.B6」のようにシート名を絶対座標で記入します。
ちなみに、シート名を含む参照を選択してShift+F4キーを押すと、「シートと行列のすべてが絶対参照」→「列のみ相対参照」→「行のみ相対参照」→「行列が相対参照」→「シートが相対参照で行列が絶対参照」→以下相対参照のシートとの組み合わせ……の順番で切り替わります。
→ 具体例を参照する

Top  Home

ワークシートごとに表示倍率を変更する

Excelでは、ワークシートごとに異なる表示倍率を設定できます。それに対してCalcでは、表示倍率を変更すると、すべてのワークシートにその倍率が適用されます。

Calcで、シートごとに別々の倍率を適用したいときは、「ウインドウ」−「新しいウインドウ」コマンドで新しいウインドウを表示して、それぞれのワークシートを表示するようにします。新しいウインドウは、独立したアプリケーションウインドウとして表示されますから、Excelの「新しいウインドウを開く」機能よりも、自由度が高く使いやすいと思います。

ちなみに、Calcの表示倍率の変更は、ステータスバーの%表示を右クリックしてポップアップメニューから選択するのが便利です。

Top  Home

複数シートを選択したときの行列単位での編集

Excelでは、複数のワークシート を選択すると「作業グループ」に対する編集となります。1つのシート上でおこなった編集作業は、作業グループのすべてのワークシートに反映します。たとえば、セルへのデータ入力や範囲への編集作業だけでなく、行列の挿入や削除 なども、すべてグループ編集の対象となります。

Calcの場合にも、複数のシート を選択してデータ入力や編集作業をすると、選択したすべてのシートに反映します。ただし、この編集操作は、データ入力やコピー、書式の設定などに限られます。行列の挿入や削除は、選択した表(カレントシート)にのみ影響を与えます。 行列単位での編集結果はそれ以外のシートには反映しません。Excelと取り扱いが違いますから注意してください。

Top  Home


制作者:松井幹彦

更新日: ,2004/02/27 10:02