LINUXにおいて独自の用紙サイズを新規に設定する。(cups対応版) †
ページ | OpenOffice.org FAQの登録ページ |
---|---|
投稿者 | takuya |
分類 | |
優先順位 | |
状態 | |
カテゴリー | |
投稿日 | 2010-09-18 01:07:50 (土) |
OS | LINUX(fedora13) |
依存するページ | |
バージョン |
メッセージ †
回答ページでは行末に「~」を付加する必要はありません |
LINUXでの印刷で標準の定形用紙には印刷できるけれども、設定されている用紙以外にも
新規に追加したいという要求が自分自身からの欲望を実現すべく、対応できたので、
ココのサイトに記しておきます。内容は、DEBIAN系列でもCENTOS系列でも、どちらでも
対応できます。(基本的にテキストファイルの編集のみとなります)
1.では、まず Cupsをインストールします。そこに自分が対応しているプリンタのドライバを追加します。
2.端末に入り、ROOTユーザに一時的に入ります。
3. /etc/cups/ppd の中にあるドライバを、何かあったときのためにコピーをして,保存をしておきます。
cd /etc/cups/ppd mkdir backup cp *.ppd /backup
4. /etc/cups/ppd の中にあるインストールしたドライバをテキストエディタで開きます。 viエディタ、もしくはgedit、どちらでも可能です。
vi *.ppd gedit *.ppd
5.その中のファイルの一部(4ヶ所)に変更を加えます。
*OpenUI *PageSize/Page Size: PickOne *DefaultPageSize: A4 *PageSize A999: "<</PageSize[100 100]/ImagingBBox null>>setpagedevice" *CloseUI: *PageSize *OpenUI *PageRegion: PickOne *DefaultPageRegion: A4 *PageRegion A999: "<</PageSize[100 100]/ImagingBBox null>>setpagedevice" *CloseUI: *PageRegion *DefaultImageableArea: A4 *ImageableArea A999: "10.000 10.000 90.000 90.000" *DefaultPaperDimension: A4 *PaperDimension A999: "100 100"
A999 というのが「用紙名」となります。設定データが100,10.000,90.000と表記されて いますがこの設定で意味がありますので、そのまま入力してください。
6.変更したファイルを保存します。
7.エディタを終了して、システムからプリンタの管理メニューを呼び出します。
8.登録したプリンタのドライバを開きます。開いたドライバのプロパティの設定画面で 先ほど登録した用紙サイズのメニューをクリックして、その中にA999の選択肢が現れ れば成功です。
9.ドライバに記入した数値の意味を考える。 記入した数値の意味が判らなければ必要な紙の大きさを正確に記述することも、でき ません。そこで、その数値の意味を確認してみます。
10.選択する用紙の大きさが確認できる環境が必要。 そこでですが、自分のLINUXの環境にADOBE ACROBAT READERがインストールされている 必要があります。 無い場合は、ACROBAT READERをインストールしてください。
11.インストールが完了したら、何かPDFファイルをクリックしてPDFを表示させてください。
12.ファイルー>印刷をクリックするとダイアログが開き、右側に選択した用紙のサイズが現れます。
13.上のほうのプロパティをクリックし用紙のサイズをA999に選択します。 そうすると用紙サイズが変わり、A999の実際の用紙サイズが表示されます。 (私の環境では35.3mmX35.3mmと表示) この数値は、あなたの環境に合わせて数値を変更して使用してください
14.そこでですが、先ほど入力した100の意味が判ってきます。 では、実際の数値例を述べます。 今回は、リフィルでバイブルサイズを登録してみたいと思います。
15.計算例
リフィル_バイブル(95mm X 170mm)
95mm,170mmをドライバ用のデータに変換。(さきほど入力した100はココで使用)
95...(95/35.3)*100 = 269.121813......(必ず四捨五入) = 269 170..(170/35.3)*100 = 481.5864022...... = 482
余白の計算
(私の環境では5mmの余白が必ず必要) 5....(5/35.3)*100 = 14.1643059 ... = 14.164
*imagearea での数値
269-14.164 = 254.8356941 ... = 254.836 482-14.164 = 467.8356941 ... = 467.836
16.入力する数値が判ったことでドライバに再記入
端末を機動。 ROOTモードに一時的になる。
cd /etc/cups/ppd
vi *.ppd gedit *.ppd ....使い勝手はこちらのほうが上
*OpenUI *PageSize/Page Size: PickOne *DefaultPageSize: A4 *PageSize リフィル_バイブル: "<</PageSize[269 482]/ImagingBBox null>>setpagedevice" CloseUI: *PageSize ※リフィル_バイブルの日本語表示は指定できません。必ず英字表示で記入してください 今回は判りやすく表記しています。 *OpenUI *PageRegion: PickOne *DefaultPageRegion: A4 *PageRegion リフィル_バイブル: "<</PageSize[269 482]/ImagingBBox null>>setpagedevice" *CloseUI: *PageRegion *DefaultImageableArea: A4 *ImageableArea リフィル_バイブル: "14.164 14.164 254.836 467.836" *DefaultPaperDimension: A4 *PaperDimension リフィル_バイブル: "269 482"
17.変更したファイルを保存して終了します。
18.管理モードの印刷画面から、用紙サイズでリフィル_バイブルが選択できることを確認して みてください。
以上です。
いろいろなサイトを見て回りましたが、このような設定を表示しているHPはありません でした。役に立てれば幸です。
完了にします †
M.Kamataki (2010-09-18 06:57:11 (土))
投稿された情報は、OpenOffice.orgに限らず広くLinux一般のTipsと理解しました。素敵な情報をありがとうございました。
なお、投稿時の表示では見づらかったので、編集で修正しました。意図に反したところがあれば、ご指摘ください。