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pazさんの公開日記
09月20日
01:31
2010/9/11 パネルディスカッション「オープンソースと政府・自治体~現状と課題~

オープンソースカンファレンス 2010 Goverment。2日めのパネルディスカッション。
OSSを活用してのITコスト削減の事例は増えてきている政府・自治体ですが、技術サポートや教育・研修、オープンな標準への対応など課題も多くあります。それぞれ先駆的なプロジェクトに取り組んでいる自治体担当者6名を迎えての105分のパネルディスカッション。自治体、オープンソース、調達についてのゆるやかな意見交換を、個人メモからいくつかご紹介します。敬称は略しました。



パネリスト:金子(塩尻市)、島村(長崎県)中島(福岡県)中村(大館市)那谷(箕面市)目黒(会津若松市)モデレータ岡田(IPA)


・(情報収集についてどのように?)Ubuntuが流行しるので情報はある。最終的には開発元のウェブサイトにいくが、定型的な使い方しか載っていないので、トラブルの対応は海外の掲示板。 今はTwitterでの情報収集も。(那谷)

・(Rubyコミュニティに県が関わるきっかけは?)当初は技術があるひとが福岡をしょっていってもらいたい、と思っていた。でも我々素人が技術者に何がができるのか?我々が押すのはそこじゃない。ハッカーはシェアし、高めあい、自分達のものをつくることをしたい、ならそこを手伝おうよ、ということから。個人としてコミュニティに参加していた。行政ではトップの判断なので知事に引き合わせた。(中島)

・中小企業振興するのに大手ベンダー使うのはどうかと。「地場を使え、大手でもいいけど」ということではだめ。問題はリスクを解決する組み合わせであって、それを進めるとOSSへ、地場産業へとつながる。(島村)

・(業務理解が地元ベンチャーに足りない。大手ベンダーはそこもできているが?)金がないと聞いた大手はただで提供してあとから回収する。(金子)

・ただで仕事をさせるのは正しくないということを職員に教えるところから、で何にどう払うかということ考える。(島村)

・適切なIT調達のために、わかる職員が腹をくくって血を流さないと。動かないと。あとは情報源をもつ。でないと調達できない。(岡田)


このあたりの話、状況や課題は以下で詳しく報告されています。
『第3回地方自治体における情報システム基盤の現状と方向性の調査』監修/IPAオープンソフトウェア・センター ベストプラクティスWG活用支援TG
http://ossipedia.ipa.go.jp/doc/199


このあと質疑応答。会場から宮原さんが質問。

・商工系はカンファレンスには参加してきたけど、調達サイドはこなかった。仲もよくない? 質問1.調達サイトに情報提供、協力するためには?2.なんでカンファレンスにきてくれないの?どうすればいいの?

これについての発言。

・調達仕様書を書く人と調達する人は違う。(岡田)
・視察は去年から来ている。そこはかとない不安感を抱えているようだが話をすると安心する。根拠のない不安感を抱えているのがほとんど。(目黒)
・アスタリスクは自治体でなく中小のベンダーがくる「たいして問題はないよね」と帰っていくがまだ実施はないもよう(中村)



【感想】

宮原さんは今年の2月に次のように述べています。
「海外ではGOSCONのように,オープンソースと政府というテーマで,参加者が積極的に交流し議論できるイベントがありますが,ここ日本ではまだそのレベルのイベントが存在しません。しかし,現在の市況を鑑みて,政府・自治体のオープンソースへ意識が高まっていることを感じます。また,IT育成という観点では,松江など,すでにコミュニティベースで自治体と交流が図れている地域が増えてきました。あと足りていないのは,調達側のノウハウであったり,調達における議論です」(gihyo.jp 2010年2月15日 http://gihyo.jp/news/report/2010/02/1501 より引用)


自治体には、コスト削減、住民サービス充実のほかに、地域/地場産業振興 の観点もあることを知りました。とにかくコストを下げて、ということに終始しがちですが、別のレイヤーもあります。まとめて解決するなんて無理、といってしまえばそれまで。またコストを下げるためには現在走っているシステムがどうなっててどこに問題があるのかわからないとベンダーの言いなりになる恐れがあります(ベンダーが悪いというわけでなく、責任の所在があいまいになるので)。

このパネルディスカッションには参加されていませんが、徳島県企画総務部の山住さんの「徳島県とOSS」というセミナー資料も公式サイトで公開されています。 http://www.ospn.jp/osc2010-fall/

山住さん資料によると、「組織の問題」「知識の問題」が根本にあり、前者はICTガバナンスの強化、後者は職員自身のICT知識の向上させ、ベンダー丸投げを改めることが第一歩、とあります。

更に言えば、職員自身の問いかけがはじめの一歩のきっかけになるのでしょう。なにもわからないところから始めようとするとき、どこに聞いてどこに行けばいいのか?他自治体職員に聞くこともできるし、コミュニティのサイトからコンタクトをとろうとすることもあるでしょう。そのとき、コミュニティはどのように振舞うのか? OSSを理解してもらうためにどうすればいいのか?

自治体、コミュニティとも状況の厳しい昨今ですが、だからこそ何をするのか自らに問いかける時なのかと思います。
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